ご存知でした?
今年は例年と比べ長い元日でした。
日本標準時の維持・通報を行っているNICTでは、地球の回転の観測を行う国際機関である「国際地球回転・基準事業(IERS)」による「うるう秒」の挿入決定を受け、2017年1月1日、日本標準時午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「うるう秒」(午前8時59分60秒)の挿入を実施いたします。
出典: http://www.nict.go.jp/info/event/2017/01/170101-1.html
冒頭は、情報通信研究機構が発表した「うるう秒挿入」の告知を抜粋したものです。
それに合わせて、2017年1月1日に「午前8時59分60秒」の時刻が見られるイベントが開催され、前々からそのイベントに行きたいと思っていたのですが、大晦日間近になると「お正月の朝は自宅でゆっくりしたい」という気持ちのほうが強くなってしまい、結局行きませんでした。
イベントには行かなかったものの、うるう秒が挿入されるという体験をしたかったため、2017年元日の早朝からずっとKubuntuパソコンを起動しておきました。
NTPサーバーとパソコンの時刻が1秒遅れる現象が見たかったので、パソコンを起動した直後から「日付と時刻を自動的に設定する」機能を無効にしておきました。
これでNTPサーバーと時刻同期しなくなり、時間はシステム内部だけで刻むことになります。
うるう秒の「60秒」が挿入されれば、パソコンの時刻は1秒早く進むことになるはずです。
NTPサーバーによってうるう秒の対応は違いますが、とりあえず何か変化あることを期待し、NTPサーバーとの同期はしないようにしておきました。
そんな感じで、うるう秒が挿入されたことを実感したくて、あらかじめ準備をしておきました。
で、肝心の結果なんですが、じつは検証するのを忘れてしまい確認できませんでした。
元旦早朝からのパソコン作業に飽きてしまい、家事をしたりテレビを見ていたり夫とおしゃべりをしていたりとパソコンのことから離れていたら、すっかりうるう秒の事は忘れてしまいました。
そのうえ、起動したまま放置されていたパソコンのKubuntuの時刻設定画面にある「日付と時刻を自動的に設定する」のチェックが外れていることに気づいたものの、うるう秒のことを思い出すこともなくチェックをしてパソコンを終了させてしまうという失態ぶり。
気づいて確認したときには、すでにパソコンはしっかりと正しい時刻を刻んでいました。
NTPサーバーとシステム時刻の差分を確認したときに使用したntpdateコマンドです。
ntpdate -q ntp.nict.jp
もしsecの値が負の値で表示された場合、パソコンの時刻は進んでいるということになりますが、すでに「日付と時刻を自動的に設定する」のチェックしてあるので、当然ながら時刻は合っていました。
時刻ずれを確認するコマンドは「ntpdate -q」です。画像では、pool.ntp.orgのNTPサーバーを使って確認しています。
うるう秒の検証は次回に持ち越しです。
0 件のコメント:
コメントを投稿