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2016年3月27日日曜日

Linuxってどうやって稼いでいるの?Linuxファウンデーションのまとめ。

画像: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Penguins_Edinburgh_Zoo_2004_SMC.jpg

■Linuxってどうやって稼いでいるの?
オープンソースやLinuxの開発、普及活動をおこなっている財団組織、Linuxファウンデーションについて簡潔にまとめてみました。
無料で利用できるLinux、オープンソースで、どのように収入を得ているのか他、活動内容、Linuxファウンデーションを支援している企業など、Linuxファウンデーションのことがおおまかにわかると思います。

■Linuxファウンデーション(Linux Foundation)の活動。
Linuxの開発、支援をおこなっている財団。または、Linuxを作ったリーナス・トーバルズ氏の勤務先。
運営を支援している主な企業は、富士通、NEC、HP、 IBM、インテル、NEC、オラクル、サムスン、Redhatなど。
普及、促進などのイベント開催、トレーニング、認定資格、Linux開発、規格策定、承認などが主な業務です。

■Linuxファウンデーションの収入源。
・会員からの出資とライセンス料。
加入している企業や団体は、参加レベルと出資金額によってランクづけされ、2012年時点では、最高ランクのプラチナ会員が約50万ドル、ゴールド会員は約10万ドル、シルバー会員が約5000ドルとなっています。
ソース: https://osdn.jp/magazine/12/11/05/2133257


・基金を設立し出資を募る。
参加企業による出資で基金を作り、オープンソースプロジェクトを支援。マイクロソフトが支援することも。

Linux Foundationは2014年4月24日(米国時間)、重要なオープンソースプロジェクトを財務支援する新プログラム「The Core Infrastructure Program」を発表。
Core Infrastructure Programは、支援が必要なオープンソースプログラムを財務的に支援するプログラム。参加企業による出資で基金を作り、情報インフラにとって重要な技術を担うオープンソースプロジェクトに支援を行うものとなる。Linux Foundationの管理の下、プロジェクト支援者で構成される運営グループ、オープンソース開発者、業界と共同で運営する。これにより、開発者は継続してプロジェクトの開発と貢献を続けられるとしている。
ソース: https://osdn.jp/magazine/14/04/25/150000



■Linuxファウンデーションに加盟している企業。
・トヨタ自動車、自動車メーカー初のゴールド会員に。

トヨタ自動車 「Linuxへの投資を最大限に高め、自動車エコシステム全体のオープンイノベーションを推進していく」
トヨタ自動車は現在、急速にIT産業との距離を縮めつつある。今回のThe Linux Foundation参画に先駆け、2011年4月に米マイクロソフトと車載情報通信サービス(テレマティクス)やスマートグリッドシステムの開発に関して提携。続く5月には、自動車向けのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)開発に向けて米セールスフォース・ドットコムとも提携している。
ソース: http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110706/362091/?rt=nocnt


・富士通はプラチナ会員。
富士通社員がLinuxファウンデーションの上級ポストに就いたことも。

富士通の江藤圭也氏が、The Linux Foundation ボード メンバーのバイス チェア (副議長) に就任することになりました。
江藤氏は富士通の部長を務め、同社の Linux カーネル貢献活動を着実に増加させています。彼のチームは、Linux カーネルのトップ クラスのコントリビューターであり (『Linux カーネル開発 2011 版』の最新ランキングより) 、企業向け Linux の機能と安定性の向上に常に寄与しています。
ソース: http://www.linuxfoundation.jp/news-media/blogs/browse/jp_fujitsus-yoshiya-eto-becomes-vice-chair-linux-foundation-board


・ゴールド会員の日立 共同開発プロジェクトに参加。

Linux Foundationが設立したブロックチェーン技術の共同開発プロジェクト「Hyperledgerプロジェクト」に日立がボードメンバーとして参加。
本プロジェクトは、FinTech(フィンテック)分野を中心に注目が高まっているブロックチェーン技術を活用したオープンソースの分散型台帳(distributed ledger)フレームワークの開発に取り組むものです。これにより、金融機関をはじめとするさまざまな業界で横断的に利用できる、安全性とコスト効率の高い商取引の実現をめざします。
ソース: http://www.hitachi.co.jp/products/it/finance/topics/20160210info-LF_Hyperledger.html



オープンソースのさまざまなプロジェクトに参画しているLinuxファウンデーションの会員企業の一覧はこちらにあります。
http://www.linuxfoundation.org/about/members



■法人・団体向け会員の特典。
会員限定のイベントや組織の方針を決める機会の参加、200万人の開発者にメッセージを送ることができる、Linux講習会などの割引、Linuxファウンデーションのロゴを使用できる……など。
ソース: http://www.linuxfoundation.org/about/join/corporate




個人的にLinuxファウンデーションを支援したいかたはこちらをどうぞ。
http://www.linuxfoundation.org/participate/supporter

Linuxが無料とはいえ、多くの資金と多くの企業の開発者が携わっているので、出来栄えは安かろう悪かろうではないと思います。
Windowsに慣れているとLinuxの操作に違和感はありますが、それでもインターネット程度のライトな使い方なら簡単な設定で利用できます。
一度、興味あるLinuxディストリビューションを選んで使ってみてはどうでしょう。

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